ユニクロと障害者

ユニクロは積極的(せっきょくてき)に障害者(しょうがいしゃ)雇用(こよう)に取り組ん(とりくん)でいる企業(きぎょう)の一つ(ひとつ)です。日本(にっぽん)では障害者(しょうがいしゃ)雇用(こよう)促進法(そくしんほう)によって企業(きぎょう)の障害者(しょうがいしゃ)雇用(こよう)が義務(ぎむ)つけられており、業種(ぎょうしゅ)や規模(きぼ)応じ(おうじ)て法定(ほうてい)雇用率(こようりつ)が定め(さだめ)られています。法定(ほうてい)雇用率(こようりつ)を満たさ(みたさ)ない企業(きぎょう)は、それに応じ(おうじ)た納付金(のうふきん)を納める(おさめる)という選択(せんたく)もあります。ユニクロは２００７年(ねん)、法定(ほうてい)雇用率(こようりつ)１，８％に対し(たいし)７，６６％の雇用率(こようりつ)であり、これは従業員(じゅうぎょういん)の５０００人以上(にんいじょう)の企業(きぎょう)や公的(こうてき)機関(きかん)の中(なか)で最も(もっとも)高い(たかい)雇用率(こようりつ)となっています。ユニクロでは視覚(しかく)、聴覚(ちょうかく)、肢体(したい)障害者(しょうがいしゃ)などが働い(はたらい)ていますが、最も(もっとも)多い(おおい)のは知的(ちてき)障害者(しょうがいしゃ)です。仕事(しごと)の内容(ないよう)は開店前(かいてんまえ)や閉店後(へいてんご)の店舗(てんぽ)の清掃(せいそう)作業(さぎょう)や、商品(しょうひん)をダンボールから取り出し(とりだし)て店頭(てんとう)へ並べる(ならべる)準備(じゅんび)作業(さぎょう)などです。客(きゃく)の目(め)の触れ(ふれ)ないところで多く(おおく)の障害者(しょうがいしゃ)が働い(はたらい)ています。もともとユニクロは、法定(ほうてい)雇用率(こようりつ)を満たす(みたす)目的(もくてき)で障害者(しょうがいしゃ)を雇用(こよう)していました。しかし障害者(しょうがいしゃ)を実際(じっさい)に雇用(こよう)している店(みせ)でサービスや雰囲気(ふんいき)が向上(こうじょう)したという実例(じつれい)から、積極的(せっきょくてき)に障害者(しょうがいしゃ)雇用(こよう)に取り組む(とりくむ)ようになりました。ユニクロでは一般(いっぱん)従業員(じゅうぎょういん)と障害者(しょうがいしゃ)をもつ従業員(じゅうぎょういん)はよい関係(かんけい)を気(き)築い(きずい)ており、障害(しょうがい)をもつ従業員(じゅうぎょういん)は働く(はたらく)意欲(いよく)と社会(しゃかい)参加(さんか)を実感(じっかん)しているということが調査(ちょうさ)でも明らか(あきらか)になっています。現在(げんざい)、ユニクロは全店舗(ぜんてんぽ)の７割(わり)から８割(わり)で障害者(しょうがいしゃ)を雇用(こよう)していますが、ユニクロが目標(もくひょう)にしている一店舗(てんぽ)一名(めい)以上(いじょう)の雇用(こよう)はまだ達成(たっせい)していません。これからも社会(しゃかい)貢献(こうけん)する企業(きぎょう)として、また店舗(てんぽ)のサービス向上(こうじょう)のために、さらなる障害者(しょうがいしゃ)雇用(こよう)への取り組み(とりくみ)が期待(きたい)されています。