ユニクロとカシミヤ

ユニクロの人気(にんき)商品(しょうひん)の一つ(ひとつ)にカシミヤがあります。２００３年(ねん)秋(あき)より始まっ(はじまっ)たカシミヤ商品(しょうひん)の販売(はんばい)は、毎年(まいとし)新しい(あたらしい)色合い(いろあい)やデザインも登場(とうじょう)しています。特に(とくに)従来(じゅうらい)はベーシックなデザインに限ら(かぎら)れていましたが、近年(きんねん)ではトレンドを取り入れ(とりいれ)たファッション性(せい)の高い(たかい)商品(しょうひん)も揃え(そろえ)られています。カシミヤとはカシミヤ山羊(かしみややぎ)のうぶ毛(け)のことで、最高級(さいこうきゅう)の天然(てんねん)素材(そざい)です。しなやかで軽く(かるく)て暖かい(あたたかい)、また上品(じょうひん)な光沢(こうたく)をもつカシミヤは世界中(せかいじゅう)で愛(あい)されています。カシミヤは１頭(とう)からほんのわずかな量(りょう)しか取り出せ(とりだせ)ません。その量(りょう)は羊毛(ようもう)の８００分(ふん)の１と言わ(といわ)れています。セーターを１枚(まい)編む(あむ)ためには約(やく)４頭(とう)分(ぶん)、コートでは約(やく)３０頭分(かしらぶん)の原毛(げんもう)が使わ(つかわ)れるといいます。このような希少性(きしょうせい)から｢繊維(せんい)の宝石(ほうせき)｣と言わ(といわ)れるほど貴重(きちょう)な素材(そざい)なのです。この貴重(きちょう)な素材(そざい)であるカシミヤ１００％セーターは、一般的(いっぱんてき)に３万円(まんえん)から４万円(まんえん)が価格(かかく)の相場(そうば)です。ユニクロのカシミヤセーターは発売(はつばい)当初(とうしょ)４９００円(えん)から７９００円(えん)で販売(はんばい)されていました。従来(じゅうらい)の低価格(ていかかく)な物(もの)よりも２割(わり)から３割(わり)安い(やすい)価格(かかく)であり、当初(とうしょ)はカシミヤの価格(かかく)破壊(はかい)としてマスコミの注目(ちゅうもく)を集め(あつめ)ました。ユニクロのカシミヤは正真正銘(しょうしんしょうめい)カシミヤ１００％の素材(そざい)を使用(しよう)した品質(ひんしつ)の高い(たかい)もので、有力(ゆうりょく)メーカーとの直接(ちょくせつ)交渉(こうしょう)により低価格(ていかかく)を実現(じつげん)しています。ユニクロのカシミヤは毎年(まいとし)高い(たかい)評価(ひょうか)を得(え)ており、毎年(まいとし)品切れ(しなぎれ)が発生(はっせい)するほどの売れ行き(うれゆき)です。これまで高級品(こうきゅうひん)で手(て)の届か(とどか)なかったカシミヤは、ユニクロによって多く(おおく)の人(ひと)に身近(みぢか)な存在(そんざい)となりました。ユニクロは１９９８年(ねん)にフリースの大(だい)ブームを起こし(おこし)ていますが、カシミヤもまたユニクロによって革命(かくめい)がもたらされたと言え(といえ)ます。プラセンタを使用したサプリメントやドリンク剤などの補助食品、そして美容液やパックなどのスキンケア化粧品が多く出回っています。